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「――新花さん、来るだろ、」
「そんなに早く来ないですよ。……ごめん、させて」
「おい、透馬、」
「がまんできなくなった」
チノパンのフロントホックを外され、瞬く間に尻だけ露わにさせられた。逃げようと身を捩るが、強く性器を掴まれ身動き取れなくなった。指が上下運動に変わり、リズミカルに扱かれ、すんなり勃起した。透馬に与えられるすべての刺激は快感につながると、もう身体が知ってしまった。
瑛佑をうつぶせに、尻だけ高く上げさせ、透馬はそこを舐めだした。汗でぬめっているというのにお構いなしだ。―こんな場所で、こんな恰好。強い羞恥に思考は焼き切れそうだった。ぬるぬると蠢く舌と、潜りこんでくる指とであっという間に追い詰められる。
透馬の舌が離れ、瑛佑は横向きに崩れた。その頭の方へ透馬がやって来て、すでに長く伸びた性器を差し出す。「舐めて」と言われ、そうした。丹念に唾液をまぶし、舌でくすぐり、くちびるで圧をかける。そうして濡らした性器を透馬は瑛佑の後ろへあてがい、一気に貫いた。
「――――ああっ」
獣の体位で繋がり、挿入と同時に性器がびくりと跳ねたのが見えた。透馬はすぐに腰を打ち付ける。同時に前も指で包み込まれ、簡単に気持ちよくなった。
視界は真っ白なのか真っ赤なのかオレンジ色なのか。思い切って目をあけると物がごちゃごちゃに置かれた透馬の部屋だという事実が待っている。いつもつかうローションと唾液とでは違い、ふちがぴりぴりと痛むが、行為をやめる理由にはならない。
「うあっ……あっ、あっ……っ」
「瑛佑さん、」
背後から名前を呼ばれ、振り向くとキスをされた。喉の奥まで届けようかと舌があらゆる場所へ伸びる。息も絶え絶えになりながら瑛佑も透馬に食らいつく。もうどうにでもなればいい――と思った直後、庭先から車のエンジン音がした。それは家のすぐ傍で止まる。
新花だ。
心臓が張り裂けるほど鳴った。この姿を見られたら、と考えてひややかな汗が身体中に噴き出す。透馬の部屋の襖は半開きになっている。ここは玄関すぐに構えられた部屋だ。玄関の扉を開けて入って来られたら、まず間違いなく見つかる。
心配に反して、新花は縁側からやって来たようだった。先程瑛佑たちがいた部屋の方角から、「とうまー?」と呼ぶ声がする。
「瑛佑さーん? ちょっと荷物運ぶの手伝ってほし……」
「新花ちゃん!」
即座に、透馬がびっくりするぐらいの声を張り上げた。「あと三十分待って!」
「透馬、どこにいるの?」
「いま、風呂ー」
風呂場からではないことは明らかだった…と思う。とにもかくにも、新花はしばらくの沈黙の後に「一時間したら来るわ」と宣言していなくなった。遠ざかる車のエンジン音を聞いて、緊張で動けなかった身体を確かめるように、指先からそっと動かしてみた。
「―瑛佑さん」透馬は一度結合をほどくと身体の向きを変え、瑛佑のズボンを取り払ってどこかへやると、正常位で再挿入した。
「――ああっ、あ、やっ」
「すいません、あとちょっと」
多少余裕が出来たのか、良くない? と動きを止めて顔を覗きこまれた。
「――この、ばっか透馬」
「すいません、」
「ばか、」
「すいません、ごめん、」
ごめん、と何度も謝りながらくちびるを寄せてくる。嫌だと顔を捩ると、頬を吸われた。
「ごめんここ……痕になっちゃいましたね、」
「知るか……あっ、」
腰を使われ、膝がびくんと揺れた。緊張で竦みきった前も一緒に扱かれ、再び喘ぐことしか出来なくなる。
「――っ、あっ、やっ、も……っ、透馬っ」
「……すいません、いきそう。瑛佑さんいける?」
いきたい、という意味で頷くと透馬はがんがんに突いてきた。足を抱えあげられ、ゆらゆらと透馬の動きに合わせて爪先が揺れているのが見えた。内部はしっとりと透馬を締め上げ、こんな時なのに透馬の熱い塊が中をいっぱいに広げていることにひどく感じた。透馬、透馬と名を呼び、肩先を掴んで爪を立てる。そうでもしないとずり上がって逃げてしまう。
いつもいく時と同じように「瑛佑さん」と名を呼び、ひときわ大きく突き上げて透馬はいった。ほぼ同時に透馬の手で瑛佑も射精する。
シャツ、汚れたな、と霞む思考の奥底で思った。どのみち風呂と洗濯と、透馬にお説教だ。
← 49
→ 51
「そんなに早く来ないですよ。……ごめん、させて」
「おい、透馬、」
「がまんできなくなった」
チノパンのフロントホックを外され、瞬く間に尻だけ露わにさせられた。逃げようと身を捩るが、強く性器を掴まれ身動き取れなくなった。指が上下運動に変わり、リズミカルに扱かれ、すんなり勃起した。透馬に与えられるすべての刺激は快感につながると、もう身体が知ってしまった。
瑛佑をうつぶせに、尻だけ高く上げさせ、透馬はそこを舐めだした。汗でぬめっているというのにお構いなしだ。―こんな場所で、こんな恰好。強い羞恥に思考は焼き切れそうだった。ぬるぬると蠢く舌と、潜りこんでくる指とであっという間に追い詰められる。
透馬の舌が離れ、瑛佑は横向きに崩れた。その頭の方へ透馬がやって来て、すでに長く伸びた性器を差し出す。「舐めて」と言われ、そうした。丹念に唾液をまぶし、舌でくすぐり、くちびるで圧をかける。そうして濡らした性器を透馬は瑛佑の後ろへあてがい、一気に貫いた。
「――――ああっ」
獣の体位で繋がり、挿入と同時に性器がびくりと跳ねたのが見えた。透馬はすぐに腰を打ち付ける。同時に前も指で包み込まれ、簡単に気持ちよくなった。
視界は真っ白なのか真っ赤なのかオレンジ色なのか。思い切って目をあけると物がごちゃごちゃに置かれた透馬の部屋だという事実が待っている。いつもつかうローションと唾液とでは違い、ふちがぴりぴりと痛むが、行為をやめる理由にはならない。
「うあっ……あっ、あっ……っ」
「瑛佑さん、」
背後から名前を呼ばれ、振り向くとキスをされた。喉の奥まで届けようかと舌があらゆる場所へ伸びる。息も絶え絶えになりながら瑛佑も透馬に食らいつく。もうどうにでもなればいい――と思った直後、庭先から車のエンジン音がした。それは家のすぐ傍で止まる。
新花だ。
心臓が張り裂けるほど鳴った。この姿を見られたら、と考えてひややかな汗が身体中に噴き出す。透馬の部屋の襖は半開きになっている。ここは玄関すぐに構えられた部屋だ。玄関の扉を開けて入って来られたら、まず間違いなく見つかる。
心配に反して、新花は縁側からやって来たようだった。先程瑛佑たちがいた部屋の方角から、「とうまー?」と呼ぶ声がする。
「瑛佑さーん? ちょっと荷物運ぶの手伝ってほし……」
「新花ちゃん!」
即座に、透馬がびっくりするぐらいの声を張り上げた。「あと三十分待って!」
「透馬、どこにいるの?」
「いま、風呂ー」
風呂場からではないことは明らかだった…と思う。とにもかくにも、新花はしばらくの沈黙の後に「一時間したら来るわ」と宣言していなくなった。遠ざかる車のエンジン音を聞いて、緊張で動けなかった身体を確かめるように、指先からそっと動かしてみた。
「―瑛佑さん」透馬は一度結合をほどくと身体の向きを変え、瑛佑のズボンを取り払ってどこかへやると、正常位で再挿入した。
「――ああっ、あ、やっ」
「すいません、あとちょっと」
多少余裕が出来たのか、良くない? と動きを止めて顔を覗きこまれた。
「――この、ばっか透馬」
「すいません、」
「ばか、」
「すいません、ごめん、」
ごめん、と何度も謝りながらくちびるを寄せてくる。嫌だと顔を捩ると、頬を吸われた。
「ごめんここ……痕になっちゃいましたね、」
「知るか……あっ、」
腰を使われ、膝がびくんと揺れた。緊張で竦みきった前も一緒に扱かれ、再び喘ぐことしか出来なくなる。
「――っ、あっ、やっ、も……っ、透馬っ」
「……すいません、いきそう。瑛佑さんいける?」
いきたい、という意味で頷くと透馬はがんがんに突いてきた。足を抱えあげられ、ゆらゆらと透馬の動きに合わせて爪先が揺れているのが見えた。内部はしっとりと透馬を締め上げ、こんな時なのに透馬の熱い塊が中をいっぱいに広げていることにひどく感じた。透馬、透馬と名を呼び、肩先を掴んで爪を立てる。そうでもしないとずり上がって逃げてしまう。
いつもいく時と同じように「瑛佑さん」と名を呼び、ひときわ大きく突き上げて透馬はいった。ほぼ同時に透馬の手で瑛佑も射精する。
シャツ、汚れたな、と霞む思考の奥底で思った。どのみち風呂と洗濯と、透馬にお説教だ。
← 49
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なんか!しあわせ!
「どのみち風呂と洗濯と、透馬にお説教だ」
わらう!
毎日読んでます!
思わず!可愛くって・・・
お説教・・・(笑)
がんばれ!透馬!!!(笑)
がんばれ!瑛佑さん・・・・(*^。^*)
わらう!
毎日読んでます!
思わず!可愛くって・・・
お説教・・・(笑)
がんばれ!透馬!!!(笑)
がんばれ!瑛佑さん・・・・(*^。^*)
Re:りんさま
>「どのみち風呂と洗濯と、透馬にお説教だ」
>わらう!
今日のこのセリフ、あらゆる方々に笑って頂けたようで(w)非常に満足です(*^_^*)
>毎日読んでます!
>思わず!可愛くって・・・
>お説教・・・(笑)
>がんばれ!透馬!!!(笑)
>がんばれ!瑛佑さん・・・・(*^。^*)
ありがとうございます。
恋人として進行しつつある彼等を、引き続き見守って頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いしますねw
コメントありがとうございました!
栗子
>わらう!
今日のこのセリフ、あらゆる方々に笑って頂けたようで(w)非常に満足です(*^_^*)
>毎日読んでます!
>思わず!可愛くって・・・
>お説教・・・(笑)
>がんばれ!透馬!!!(笑)
>がんばれ!瑛佑さん・・・・(*^。^*)
ありがとうございます。
恋人として進行しつつある彼等を、引き続き見守って頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いしますねw
コメントありがとうございました!
栗子
プロフィール
HN:
粟津原栗子
性別:
非公開
自己紹介:
成人女性に向けたBL小説を書いています。苦手な方と年齢に満たない方は回れ右。
問い合わせ先→kurikoawaduhara★hotmail.co.jp(★を@に変えてください)か、コメント欄にお願いいたします。コメント欄は非公開設定になっています。
****
2022*08*11-21
暑いですね。番外編短編、ちょこっと更新しています。
2021*12*04-2022*03*17
お久しぶりです。短編長編更新。
短編「さきごろのはる」
短編「月の椅子」
短編「みんな嬉しいお菓子の日」
長編「ファンタスティック・ブロウ」
短編「冬の日、林檎真っ赤に熟れて」
2021*08*16-08*19
甘いお菓子のある短編「最善最愛チョコレート」更新。
問い合わせ先→kurikoawaduhara★hotmail.co.jp(★を@に変えてください)か、コメント欄にお願いいたします。コメント欄は非公開設定になっています。
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2022*08*11-21
暑いですね。番外編短編、ちょこっと更新しています。
2021*12*04-2022*03*17
お久しぶりです。短編長編更新。
短編「さきごろのはる」
短編「月の椅子」
短編「みんな嬉しいお菓子の日」
長編「ファンタスティック・ブロウ」
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